読みもの

2021/11/30 19:37


 カントリーな風がイエスの愛を携えて日本に癒しを 


どんな言葉でもギターがあれば歌になり、賛美になる。

笛も吹き、太鼓も叩く。目が悪くて楽譜も見えないロッキーだけど、アンサンブルを要求すると知り尽くしているかのようにスーッとハモってくれる。

名前はロッキーだけど日本人。厳密に言うと北九州戸畑人。生まれ故郷を愛するが故に自称トバタリアンと言いながら笑いを誘う。奥様マーラはアメリカ人だけど北九州弁で聖書を語る。それも何だか笑いを誘う。

そんな二人はクリスチャンアーティストの中でもグローバルな信頼を得てミニストリーを展開する実力派。そんな素敵な二人と、とっておきの時間を過ごしてみた。

      

「おれはすっげ~人と結婚した!」


ロッキーによればマーラは並大抵の宣教師ではない。「絶対イエス様についていく、どんなことがあってもロッキーと一緒にいる」と何一つブレない余裕の笑顔を見せるマーラは今年で日本宣教23年目。1997年大学卒業後すぐに短期宣教師として北九州にやって来た。

その日から、二人がいる場所には絶えず賛美が流れ、聖書の話しが楽しく身近なものとして日々語られている。



「とにかく日本が好きなんです。とにかく日本人に神様の愛を知ってもらいたいんです。」と語るマーラは、何でも思うことはまず実行し、諦めることはきっぱり諦めるというのが底力。

ロッキー&マーラは日本の次世代を担う子どもたちに愛を注ぎ、共に成長する日々を過ごす仲間たちもたくさんいる。彼らと一緒にいると、日本の当たり前という名の型にはまった空気とは違う生き生きとした空気が漂い、別れが惜しくなる。

だれが見ても美しく純粋な瞳を持つマーラは、幼い頃から歌が大好き。テキサス州田舎育ちの少女は毎週教会で歌うのが一番の楽しみだった。そんな彼女が日本に惚れ、ロッキーに惚れたのは、神の確実なご計画だったようだ。




愛が弾けて、思わずアイラブユー!
「初めの告白はマーラから♡」



マーラが宣教師になりたいと思ったのは1997年の冬にアメリカで開かれた大規模集会パッション・カンファレンスがきっかけ。日本宣教に思いを抱き、たくさんの祈りをささげて来日。

東京でのオリエンテーションで「北九州に行くんだったら綾塚ファミリー(ロッキーの家族)に会ったらいいよ」というアドバイスを聞いていたが「北九州は人も多いし、いつ会えるかわからないわ」と思っていた。ところが北九州に到着して最初の週に迎えたバイブルスタディに足を運ぶと、そこでロッキーが通訳をしていた。「初めの一年半くらいはただの友達だったわ」と夫婦口をそろえて話す。聞いてないのに・・(笑)

マーラが宣教活動で関わっていた西南女学院の生徒たち、そして伝道に思いを持つ若者たちがよく集っては「日本でどうやってイエスを伝えていこうか」という会話で毎回盛り上がる。そんな中、ロッキーもマーラもお互いについて安心感を持っていたそうだ。

こうして信仰を熱く語り合う仲間たちと一緒にアメリカのパッション・カンファレンスに行きたいという話しになり、1999年本当に行くことになる。何と25人で!

そのカンファレンスの礼拝でマーラのすぐ後ろに座っていたロッキーは、様々な外国語で賛美を歌うのが特技。日本語と英語は勿論、スペイン語、ポルトガル語で歌ったりもする。そんな彼の賛美が突然マーラの耳に響いて急に愛がキューン!と湧き上がってきたんだとか!

<マーラ>「本当に急に爆発するくらい愛が溢れ出てきて、神様!なんですかこれ?!って何度も聞いたのよ!」

「礼拝の直後、ロッキーと予定の打合せをしてたんだけど、話しが終わったとたん目の前にいたロッキーを思わずハグしてしまって! すぐに『I Love You!』って言っちゃったの。言うつもりではなかったんだけど、出てしまって・・💦 けどその時ロッキーは何も感じてなかったんだって~(><)」

<ロッキー>「ぼくは礼拝終わったばかりで“ハッレルーヤ!”って叫びたい時にいきなりアイラブユーって言われちゃったから「は?」ってびっくりしちゃった!」

二人はすぐに結婚について祈りはじめ、一ヵ月のあいだ聖書のみことばと祈りをもって神の御心を確信し合い、確実な思いで結婚に辿り着いた。

因みにプロポーズはロッキーから!


綾塚ファミリーとロッキーの賜物
“ 家族4人で賛美でハモったらどうかって。それが最初でした。


NHKのテレビ番組に出演したりと全国的に知れ渡っていた綾塚ファミリー。きっかけは小5の時に通っていた教会の『クリスマスかくし芸大会』。その時に「家族4人で賛美でハモったらどうか」と誘われた。そこから「面白い家族がいるよ!」とうわさが広まり、いろんなところから呼ばれるようになったという。

<ロッキー>「父ちゃんは全然目が見えないし、家族みんな目が悪いし、ぼくもほとんど見えないし。そんな家族がバンジョー、マンドリン、ギターとかでカントリーミュージックをやってたから珍しかったのかも。」

おまけにロッキーは外国語の習得が早い。目が悪い分耳が良いのか、いろんな国の言葉の習得が早く、特に英語が堪能でマーラと出会う前からテキサス弁でしゃべれたのだとか。滅多に見かけない日本人だ。この記事の筆者は韓国語が得意だが、ロッキーは韓国語もすぐにまねして止まらない(笑)

ロッキーは今やコンサート主催、CDリリース、他のアーティストのCD制作を手掛けるなど多彩なプロのアーティスト。ギターを始めたきっかけについては「9歳からギターを始めて最初はクラシックやってたけど、面白くもなんともないのに練習ばっかさせられて💦 クラシックは基礎やから仕方なくやったけど、もういいわっていう感じで中学でみんなでギター弾くようになって・・・」とロッキースタイルで気さくに話してくれた。

こうしてみんなから愛される多彩なロッキーと歌姫マーラの出会いは、たくさんの人たちに影響を与えてきたに違いない。


BFF(バイブル・ファミリー・フェロシップ)
「ミニストリーだけで生きて行こう」



「僕は結婚する前から、1994年くらいに自分はミニストリーだけで生きて行こうと決心していました。」

結婚してマーラと一緒に『RAM's Voice』という名で活動をスタート。アメリカで宗教法人を設立して宣教支援を募ったりと活発に取り組んできた。CDもリリース。日本中でコンサートを行うなか、アコースティックギターのデュエット『アサナギ』も誕生した。

幼い時から教会で様々なことを経験してきたロッキーは、既存教会のぶちあたっている壁をよく見てきたと語る。

「何かを変えないといけない。しなくていいことと、しなければならないことがあると思う。教会の本質は何か。一番大切なことは何か・・・。」ミニストリーを展開する中で様々な疑問がロッキーとマーラの心の中を駆け巡っていた。

祈りの中で与えられたのは「自分たちで新しい道を開いてみなさい」という導き。

2013年から地元戸畑を起点にスタートしたBFFには人も集まり、みんなに思いも伝わってきた。こうして2015年、みんなの家を転々としながら集っていたBFFに物件が与えられた。ロッキー・マーラの自宅のすぐそばである。こうして固定の場所で集うことができるようになった。

ここでは子供と大人が一緒に礼拝をささげている。大人の礼拝といえば子どもは退屈しそうなイメージ。しかしここでは大人以上に子供も熱心にみことばに耳を傾ける。ロッキーのメッセージはリアルでシンプル。きっと世代を超えて伝わるものがあるのだろう。

それに加えて大人たちの工夫もあった。ただ座って聞かせるのではなく、子どもにも大人と同じくチャレンジを与え、コメントを求めたりノートにまとめてもらったりしている。BFFでは子どもたちが霊的に成長し、それを見ている大人たちも感動を覚え積極的に取り組んでいる。ここで育つ子供たちの未来がもう楽しみで、応援したくなる仲間たちだ。


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